中学生になり僕はバレーボール部に入部しました。スポーツはそんなに得意ではなかったのですが、幼少のころから身長だけは高かったので、よく「電信柱」とからかわれたものです。当時、〔サインはV!〕や〔アタック№1〕の影響で、バレーボール部が大人気でした。特に女子部は60名以上の大所帯だったので、校庭をランニングすると大迫力。サッカー部や野球部が呆然としていたのを思い出します(笑)
小学生の頃と比べて、部活や勉強に忙しい?状況になったので、漫画を読んだり描いたりすることはほとんど無くなりましたが、かろうじてテレビアニメだけは観ていました。そんなある日、妙な噂が流れてきたのです。
『図書室に漫画の本があるらしい』
と、チョット信じられない話しでした。「エッ、小学校の図書室にも無かったのに。イヤイヤそんなことは有り得ないだろう!」と混乱した僕は、早速、図書室へ行き探し回ったのです。しかし、その本は大人気だったらしくいつも貸出中でした。そして、やっと手にした本の題名は
〔 火 の 鳥 黎 明 編 〕 手 塚 治 虫 著 だったのです。
僕は夢中になって読みました。何度も・何度も・何度も・何度も・何度も・何度も・何度も
そして漫画の無限の可能性と、手塚先生の凄さに完全にノックアウトをくらってしまったのです。
「僕も将来、こんな漫画を描いてみたい」と心の底から思ったのでした。この時は・・・
ときに1969年、アポロ11号が人類初の有人月面着陸に成功し、テレビではピンキーとキラーズの『恋の季節』が流れていた。そんな時代でした
【めもあある漫画館】
〔 胸 騒 ぎ の 放 課 後 〕
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