杏 林 製 薬 ③ 編

hourouhen

※これまで登場人物をイニシャルで表記していましたが、今後、仮名で表記することにします。

寮から徒歩15分ほどで工場に到着し、緊張状態のまま入社式がスタート。
この年は、男子7名、女子10名程度(記憶が曖昧でゴメンナサイ)が入社し、工場長の祝辞と新入社員の紹介があった後、今後のスケジュールについて説明がありました。
3月いっぱい社員研修を受け、4月から配属先で仕事を始めてもらいますとの事。
『アーついに社会人になったんだなー。しばらくは漫画どころではないな・・・』と思いましたが、それでも宇宙戦艦ヤマトの最終回は、何がなんでも絶対観るぞ!と強く決意していたのである。
問題は、放送時間に娯楽室の白黒テレビを独占できるかどうかですが、ほとんどの寮生がテレビを持っているので、何とかなりそうな気がします。

そしてついにその日がやってきました。放送時間が近づいたので娯楽室へ行くと誰もいません。
『シメシメ、予想通りだ。あとは終了まで来ないでくれよ』と願いながらテレビに集中したのでした。なぜって、白黒ですから頭の中でに変換しながら観なくてはなりません。
ストーリーに一喜一憂しながら最後にヤマトが無事帰還し、不思議なことに赤い地球が青く戻るのを、白黒テレビでもハッキリ確認出来たのである。我ながら凄い集中力!!(笑)

部屋に戻ると、同室の森田君が「どこに行ってたの?」と聞いてきたので「ちょっと観たいテレビがあったので・・・」とあいまいな返事をし、僕は余韻に浸りながら二人で沢庵を食べ、お茶を飲むのでした。チャン、チャン
この年は、風『22才の別れ』や、のちに大ファンとなる甲斐バンド『裏切りの街角』などがヒットするのである。

【めもあある漫画館】

〔 想 像 婚 〕

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