【めもあある漫画館】
〔会 津 グ ラ フ ィ テ ィ №3〕

高校三年生の僕は、あいかわらずY君と馬鹿ばっかりやっていました。このころ夢中になっていた漫画は、松本零士先生の「セクサロイド」という、ちょっとエッチなSF漫画で、そこに登場する戦闘機やメーターなどのメカに魅了されていたのである。「松本零士の描くメカは、スゲーなー」「ウン、他の漫画家の描くメカと全然違うな」などと二人で盛り上がっていました。

久しぶりにメーターを描いてみました(50年ぶり?)
そんなある日、それは突然現れたのである。時に1974年 9月下旬の日曜日 19時55分頃のことでした。ひとつの番組が終了し、新番組の予告映像が流れたのです。
10月 6日(日)19時30分から新番組 宇宙戦艦ヤマト 発進!!
「ナ、ナニー、大和が宇宙を飛ぶって?それに戦艦のデザインが素晴らしいじゃないか」
僕はすぐY君に電話し、絶対見るよう興奮気味に話しました。
そして次の週、ついに放送が始まったのです。食い入るように観ていると監督 松本零士のテロップが流れた瞬間、飛び上がるほど驚き喜んだのは言うまでもありません。
それからの僕とY君はヤマトに夢中で
「超大型ミサイルの発射の作画、こだわってるなー」
「反射衛星砲のアイデアが凄ぐね?よくこんなことを考えたなー」
「とにかく出てくるガミラス戦艦や空母、艦載機のデザインが最高!」
「森 雪、スターシャも色っぽくていいねー」
と、盛り上がっていました。
しかし、高校卒業後の進路を決める時期に何やっているんだか・・・
どうするんだ松本会陽!!
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